展覧会「新春おもいで そらシネマ」
2021年1月5日(火)〜11日(月)まで
ギャラリーそら(鳥取市栄町658-3 駅前サンロード)
 想い出に残っている映画をテーマに30名がA3サイズ程度の大きさの中で、それぞれ表現するという作品展に参加させていただきました。
 私が選んだのは、「日本誕生」(1959年/東宝)。「古事記」「日本書紀」など題材に、東宝映画千本記念として制作され、日本武尊を主人公としたものと天照大神や須佐之男命が登場する神話のシーンが切り替わりながらストーリーが展開していきます。私の中で古事記ブームが訪れた時に鑑賞した作品です。
 「古事記」(池澤夏樹訳/河出書房新書)を読んだ時の日本武尊のイメージは、有無を言わさず相手を潰す「なんだか怖!」という印象だったが、映画では天皇であるお父さんからの愛が欲しくて涙するナイーブな面が描かれていました。
 また、音楽担当で映画「ゴジラ」のテーマ音楽の作曲者と知られる伊福部昭さんは、おじいさんの代までは「宇倍神社」の神官を一子相伝で一千年以上務めていたということを知り、鳥取との繋がりも感じる作品でした。