18 07, 2025

とっとりのへび伝説:赤松の池

By |2025-07-16T10:49:53+09:002025/07/18 AM 10:00|作品展|0 コメント

【とっとりのヘビ伝説紹介:赤松の池】 (西伯郡大山町大山赤松) むかし松江の殿様に仕える松浦頼母という家老がおり、日頃から子どもが欲しいと願っていました。そこで霊験あらたかな赤松池大明神にお参りしたところ、女の子が生まれ、お初と名づけました。 時がたち、お初はこの辺りでは評判の美しい娘となりましたが。藩主松平候の目にとまり、妻に欲しいと要望されました。藩主の願いは断れないので、両親はお初をお城へ上げることとなりました。これを知ったお初は悲しみましたが、 「お城へ召す前に、私が生まれるように祈っていただいた赤松大明神へお参りをさせてください。」 と願いました。 赤松池参りの日は、朝から晴れ渡り、池は青々とした清らかな水を満面にたたえていました。池のほとりで乳母が、 「お嬢さま、この池の水を髪につければ美しい髪になりますよ。」 と言い、言われるままにお初が髪をすいたところ、ひと櫛すくごとに段々と髪が長くなり、みるみる水面をはっていきました。やがてお初は岸を離れてするすると水面を歩き出し、とうとう池の中心まで行きつきました。すると、突然大きな渦が巻き起こり、水中に沈んでしまいました。驚いたお侍や乳母は、 「お初様、もう一度その姿をお見せください。そうでなければ、帰ってお殿様に申す言葉がございません。」 と祈ったところ、再び大きな渦が巻き起こり、腰から下を蛇に変えたお初が現れました。そして、 「私は、この池にすむ大蛇です。頼母があまりにも強く願うので、しばらくの間、人間に姿を変え、人の世に身を置いていましたが、今、元の姿に戻る時が来ました。長い間育てていただきありがとうございました。これから先、私に祈りをささげる人には、必ず幸福を与えましょう。」 と言い残し、水中深く沈み、二度と姿を現しませんでした。 [...]

17 07, 2025

とっとりのへび伝説:滝谷の大滝

By |2025-07-16T10:50:25+09:002025/07/17 AM 10:00|作品展|0 コメント

【とっとりのヘビ伝説紹介:滝谷の大滝(たきたにのおおだき)】 (八頭郡八頭町滝谷) むかし、滝のそばで子どもたちにいじめられていた一匹の蛇を、通りかかった行商の男が助けました。その晩、男の家に美しい女がやってきて、 「一晩泊めていただけませんか」 と頼んでくるので、泊めてやるとそのまま居続け、二人は夫婦として過ごすようになりました。女は男に「部屋に入る時は必ず声をかけること」という約束をさせていました。 やがて可愛い女の子が生まれ、幸せな日々を過ごすある日、男はうっかり声をかけずに女のいる部屋を開けてしまいました。するとそこにはとぐろを巻いた大蛇が座っておりました。 「あなたは私の本当の姿を見ましたね。私はかつて助けていただいた蛇です。見られたからにはこのまま一緒に暮らすことはできません。どうかこの子に、この目玉を吸わせて、大事に育ててください」というと、女は右目を取り出し男に渡すと滝の方へ姿を消してしまいました。 男は言われた通り目玉を娘に吸わせて、大切に育てておりました。しかし、ある日その目玉が盗まれてしまいました。途方に暮れた男は、滝壺へ行って片目になった女に訳を話すと、女はもう一方の目玉を渡してくれたのでした・・・ ========== 巳年おでかけマップに記載されている、 とっとりのヘビに関する伝説の展示開催中! 巳年おでかけマップより スタジオづるりイラスト展 「とっとりのヘビ伝説」 [...]

16 07, 2025

とっとりのヘビ伝説:宮戸弁天

By |2025-07-16T08:29:05+09:002025/07/16 AM 8:20|作品展|0 コメント

【とっとりのヘビ伝説紹介:宮戸弁天(みやとべんてん)】/東伯郡湯梨浜町宮内 東郷池のほとりに宮戸弁天という巨岩の立ち並ぶ神社があります。 『ふるさと東郷』ならびに『東郷町誌』によれば、古くから伯耆一宮の七弁天と称して、付近の水辺七箇所に弁天さんが祀られています。宮戸弁天もその一つで、今日ほこらが残っているのはここだけだということです。 元は小島で下照姫命(したてるひめのみこと)が魚釣りを楽しまれた所と伝えられます。今は埋め立てられて陸続きになっています。 この岩穴には、白蛇が棲んでいたと伝わり、下照姫の使いでここから温泉のある龍湯島(りゅうとうじま/東郷町役場裏の辺り)までの間を往復したと伝わっています。 ※下照姫命・・・地面に照り映え光り輝くほどの美しい神様。大国主命(おおくにぬしのみこと)を父にもつ。 ========== 巳年おでかけマップに記載されている、 とっとりのヘビに関する伝説の展示開催中! 巳年おでかけマップより スタジオづるりイラスト展 「とっとりのヘビ伝説」 会期:2025年7月2日(水)〜31日(木) 時間:10:00~17:00(最終日は16:00まで) [...]

12 07, 2025

とっとりのヘビ伝説:お種さん

By |2025-07-12T08:07:07+09:002025/07/12 AM 8:07|作品展|0 コメント

【とっとりのヘビ伝説紹介:お種さん】 多鯰ヶ池弁天宮(たねがいけべんてんぐう)/鳥取市福部町湯山 多鯰ヶ池には「お種伝説」という昔話があります。 むかし国府の長者の家に、福部から来た美しい「お種」という女が仕えていました。長者が、 「何かうまいものが食べたい」 というと、いつもお種は美味しい柿の実を持ってきました。 この柿はいつもどこから持ってくるのだろうかと、長者は村の若者に後をつけさせました。 するとお種は白い蛇の姿になり、池に浮かぶ小島の柿の木に登ってとっていたのです。 姿を見られたお種は、多鯰ヶ池の主となり、姿を見せなくなったと伝えられています。 ========== 巳年おでかけマップに記載されている、 とっとりのヘビに関する伝説の展示開催中! 巳年おでかけマップより スタジオづるりイラスト展 [...]

2 07, 2025

作品展「とっとりのヘビ伝説」

By |2025-07-02T10:53:48+09:002025/07/02 AM 10:53|作品展|0 コメント

とっとりのヘビ伝説を集めた作品展を開きます。 道の駅清流茶屋かわはらが毎年発行の「干支おでかけマップ」で、スタジオづるりはイラストを担当させていただいております。鳥取県内の干支に関する社寺や伝説、祭事、彫刻などが掲載されており、今年は巳年バージョンでした。緑豊かな鳥取は蛇との接触も多いからか、伝説もたくさんあって、知るととても楽しいです。 作品展では、古事記、恋物語、人に化けている系など、とっとりのヘビの伝説にあわせたイラストとお話の紹介を並べています。ぜひご覧ください。 ========== 巳年おでかけマップより スタジオづるりイラスト展 「とっとりのヘビ伝説」 会期:2025年7月2日(水)〜31日(木) 時間:10:00~17:00(最終日は16:00まで) 会場:道の駅清流茶屋かわはら 因幡ふれ愛ぎゃらりぃ

Go to Top