鹿野にある鳥の劇場。
これまで公演のチラシを観るたびに気になっていましたが、
鑑賞への一歩が踏み出せずにいました。
誘っていただき、
連れて行っていただき、
ついに鑑賞デビューしました。
「荒漠」
というタイトルの踊りの公演で、
ポスターには
「そこに、希望はない。死のみがある。
だが、それは絶望ではない。」
と何やらおどろおどろしい言葉が書いてあったから、
どんな混沌とした世界なのかと覚悟して挑みました。
久しぶりに太陽の燦々とした
天気のよい日で、
周りの緑も一層青く、
空なんかもう蒼すぎるだろうというくらいで、
鹿野町も輝いてました。
公演時間前にまず腹ごしらえ。
「夢こみち」へ
昼ご飯に菅笠弁当を予約していただいて、食べさせてもらいました。
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地元の食材を余すとこなく使って作ってある
とってもヘルシーな弁当。
葉っぱの上に丸いつぶがついているこれは、
なんて言う名前の植物だったかが、
聞いたのに思い出せません。
天ぷらにしてありましたが、サクサクしていておいしかった。
らっきょうを刻んでハンバーグソースに使ってあったのは、
ぜひ家でもやってみたいなー(妹にやってもらいましょう)と思いました。
ごちそうさまでした。
いざ鳥の劇場へ。
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廃校の小学校を利用して劇場になってます。
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踊りということでしたから、
なんか軽やかに舞うのかと思い込んで観ていましたが、
冒頭から異空間が広がっていた。
暗闇にぼんやり顔だけライトアップされていて、
無表情に数人たたずんでいるのかと思えば、
徐々に徐々に
「般若」「小面」「ひょっとこ」
能面を連想するような表情に変わっていく。
なんと言うか、普段人前でその顔はしないよね。
というような「変顔」の連発で、
場内は静まり返っていましたが、
あまりにもすごい顔をしてくるので
笑いがこみ上げて仕様がありませんでした。
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満面の笑みで何か話しているおじいさんがいたり。
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小柄な女性と背のものすごい高い男性が互いに互いを
担いでは投げ、担いでは投げ・・・たり。
特に小柄な女性の方が背のものすごい高い男性を
ひょいと担ぎ上げているシーンは目を見張りました。
基本的に台詞は無くて、
ゆっくり集団で歩いたり、
立っては倒れ、立っては倒れたり、
一本のスポットライトの下を数人で取り合ったり、
右に左にじたばたと寝返りをうったり。
正直に言えば奇妙で、意味不明で、なんなんだこれは・・・
ってな気分になる公演でした。
ただ、その動きを自分もやりたい、
自分の体の中にある動きと似ている
と思いました。