報道に使う裁判員裁判の法廷スケッチをさせてもらうことになり、
3日間裁判所に通いました。
これまで法廷に入ったことなどなく、
裁判所の敷地に足を踏み入れたことさえなかった。
未知の世界、張り詰めた空気に緊張した。
鳥取で最初に行われる裁判員裁判。
裁判所の前には制度に「反対」を掲げる
市民グループも。
この制度はやった方がいいのか、やらない方がいいのか。
それは見てみないと分からないなと思いながら、
裁判所に入った。
スケッチしながら傍聴席で裁判の様子を見ていた。
一般の人が目にできるのは法廷の場のみなので、
実際に、突然裁判員に選ばれた人たちが、
どのように評議し、その時何を話し、何を思ったかは分からない。
やはり選ばれてみないと分からないのか。
被告に対する検察側の求刑年数より、
判決では1年短いものとなった。
その微妙な差は、何をどうやってそうすることにしたのか。
裁判員の人たちは、裁判官とともにどんな感じで話をまとめていったのだろう。
裁判員裁判がどうなのかは、傍聴しただけではよくわからなかった。
ただ、初めて裁判を傍聴して感じたのは、
犯罪を犯してしまった人がいて、
そのために被害に遭わされた人がいて、
そのために両者の家族が傷ついて・・・
それを目の当たりにして、
この余は本当にこの世で、
バーチャルではなく、
映画やドラマではないのだと・・・
頭を殴られた感がある。
これから本当に多くの人が裁判と向き合うことになる。
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法廷スケッチは限られた時間の中で、描かなければならないし、
依頼主がほしい絵を描かないと意味がないので
すごく緊張しましたが、すごく脳が働いた気がします。
どう描けば良いのかまだまだわからないので
他の人が描いたスケッチをみて勉強します!