売店の前にある作品しか見ていなかったので、
休みだった今日、改めて四季の雅展を観にいきました。
特に面白かったのは屏風絵です。
桃山~江戸に狩野派、土佐派などが描いた
梅・松などの草木、源氏物語、洛中洛外図屏風が
力づよく、色彩豊かに描かれていて迫力を感じました。
それらの絵を見ていて気になったのは、
こういう絵ってやたらと金の雲がもくもくしているなということです。
洛中洛外図なんかは、城下の様子が描かれているのに
雲で見えないところが多いなと思います。
雲について調べてみると、これは「金雲(きんうん)」といって
ただ描いているんじゃなくてちゃんと役割があるそうです。
雲を描くことによって、背景を消し、松や梅など木の枝の
生き生きとした枝ぶりをよく見せたり、省略するためのもの
ということでした。
見せたいところをしっかりと見せるためのものなんですね。
それにしても金に絵を描こうっていうのは
一体だれが思いついたんでしょうね。贅沢。
それほど日本が黄金の国だったということなのでしょうか。
この金雲、会場にあったものだけでも
さまざまな描き方があることに気づきました。

kinun002.jpg

気分で変えているんでしょうか?
何か法則があるんでしょうか?
流派ごとで描き方が違うのでしょうか?
雲を見ているだけで大分楽しめました。