いろんなサルノコシカケが登場する「サルノコシカケカレンダー2016」を製作しました。

現在、ギャラリーそらさんのショップにて販売中です。

2016年カレンダー

…来年の干支がサルということで、何の絵がいいかなぁ。

「見ザル、言わザル、聞かザル…サルノコシカケだな!

サルノコシカケ科ばかり集めた、サルノコシカケ科レンダーにしよう!」

早速、ネットと図書館でサルノコシカケについて学ぶことに。

すると、どうでしょう。特に漢方薬なんかで親しんでいる「サルノコシカケ科」という名前ですが、種も属も実際にはなく、木質(細胞が木化している)、多年生(一つの個体が2年以上生きる)の多孔(たくさんの細かい穴・管を持つ)菌型のきのこに与えられた和名であるとのこと。

確かに、図鑑を見ると「サルノコシカケ科」と明記してあるものもあれば、「アミヒラタケ科」「タマチョレイタケ科」に分けてあるものもありました。どのように表現するのか決まっていない感じです。

というわけで、「サルノコシカケ科レンダー」という名前にしようと思いましたが、「サルノコシカケカレンダー」と明記することにしました。

しかしながら、分類的には認められていないらしい「サルノコシカケ科」という名前ですが、このネーミングをつけた昔の日本人は何てユーモア溢れているんだろうと思いました。木から飛び出した硬くて大きな傘のきのこを見つけて、猿が腰掛けていることを妄想できるのだから。そういうフィルターでモノを見続けていきたいものです。

サルノコシカケカレンダー2016 仕様

2ヶ月で1枚(タイトル、その他含め計8枚1セット)

1・2月:ヒイロタケ(サルのおじいさんと女の子)

3・4月:クジラタケ(クジラタケの上で桃の節句パーティ)

5・6月:アミスギタケ(アミスギタケのクラシックチュチュを着たカエルが踊る)

7・8月:ウチワタケ(その名の通り、ツユクサとアオスジアゲハが団扇として使ってます)

9・10月:ヒトクチタケ(魚の干物の匂いがするという特性を活かした絵柄)

11・12月:コフキサルノコシカケ(ココアパウダーのような胞子を飛ばすことから、ケーキにふりかけています。)

カレンダー絵柄イメージ

用紙:ポストカードサイズ (官製はがきよりも厚手でしっかりとしています。)

カード立て:ポリプロピレン製(ソフトで傷つきにくいタイプです。)

それから、現在スタジオづるりのオンラインショップを準備中です。

オープンする際にまたお知らせいたします!

ちなみにサルノコシカケを調べるんだったら「猿の腰掛け類きのこ図鑑(神奈川キノコの会編・城川四郎著)」が、写真も大きく、種類も豊富で充実していました。鳥取県立図書館に所蔵されています。