鳥取県総合情報誌とっとりNOW vol.143(2024.9.1発行)にて連載「TOTTORIおもしろ発見手帖」の第16回目「情熱と知恵の孔版画家・板祐生」が掲載されています。ぜひ、ご覧になってみてください。こちらからPDFで閲覧できます→とっとりNOWvol.143

孔版画家で、収集家の板祐生(いたゆうせい)さんについて、南部町祐生出会いの館にうかがい、副館長の中尾さんにお話を聞きました。
なんとも私は、今回の取材で初めて板祐生さんのことを知りました・・・。

中学卒業以来教員として働きながら、全国の絵葉書や浮世絵、民芸品などたくさん収集していたそうです。欲しいものを手に入れるには資金がかかるところを、情熱のこもった手紙を持ち主に送り、どうにか譲ってもらうというスタイル。そして、いただいた品々をスケッチし、紹介文を添えた原稿を「ガリ版」で印刷し、冊子にまとめて私家本を制作。譲ってくれた方にプレゼント。

いつしか、その私家本が人気となり、祐生さんのところにはたくさんの品々が送られてくるように・・・

自分のために収集していたわけではなく、後世のために歴史的資料として集めていたそうです。そのスタンスもきっと共感を得たのだろうなと思いました。

とにかく、祐生出会いの館には、集められた大正・昭和期の日常で使われていた品々がたくさんありました。当時の様子を肌で感じることができる空間です。